紙芝居プロジェクト

自分のこころとからだを守るためのこども向け性教育
紙芝居&ガイドブックを子供たちに届けたい

ご挨拶とプロジェクトの主旨について

私たち「特定非営利活動法人 命と性の相談室」は、現役の看護師や看護学校の教師、助産師を中心に、正しい性教育を広めるために活動するNPO法人です。

2023年から正式にNPO法人として発足し、学校や企業、養護施設をはじめとする団体や、子供がいるパパやママなどに向けて、正しい性教育をお届けしています。


現代の学校教育では、性教育の内容が不十分であり、特に肝心な部分は法律の制約により隠されたまま教えられているのが現状です。

無知が引き起こす悲しみをなくしたい

「こんなことになるとは知らなかった」

性被害も性加害も、

その多くは「性に関する知識が不足していること」が原因で起きていると私たちは考えています。

このような悲しい出来事をなくすためには、子供たちの年齢に合った、正しい性教育を行うことが必要不可欠です。

年齢にあった正しい性知識を伝えられるツールを届けたい

そこで私たちは、幼少期の子供たちに向けて、性に関する大切な知識を学べる紙芝居を作成し、幼稚園や児童館、支援学級の子供たちに届けたいと考えています。

「無知が引き起こす悲しみをなくしたい」――そんな思いを胸に、このプロジェクトをスタートしました。

皆さまの温かいご支援をいただき、未来を生きる子供たちに「正しい知識」と「守る力」を届けるお手伝いをしていただければ幸いです。


どうぞよろしくお願いいたします。

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このクラウドファンディングで実現したいこと

全国の保育園、幼稚園、児童館、養護学校、支援級、放課後等デイサービスなどにこの紙芝居を届けたい。

目標数: 50部

児童館、幼稚園、支援学級、放課後等デイサービスなどの施設への寄贈。

私たちの目的は、子どもたちに自分の守り方を伝え、性被害から回避する方法を学び、性被害から身を守れるようになるための性教育を行うことです。兵庫大学の学生と共同で作成した紙芝居「わたしとぼくのたいせつなばしょ」~ハリー博士と考えよう~を、支援級や幼稚園、児童館などの施設に寄贈して広めていきたいと考えています。

寄贈先・講演先予定

寄贈先・講演先予定

・兵庫大学付属加古川幼稚園
・兵庫県 白川台児童館
・兵庫県 母子生活支援施設コーポ歌敷山
・兵庫県 歌敷山保育園
・兵庫県 やまびこ保育園
・神戸市立 霞ヶ丘児童館
・神戸市立 松尾学童コーナー
・兵庫県 兵庫大学付属幼稚園 (加古川・須磨)
・兵庫県 神戸鹿の子幼稚園
・福岡県リブハート大野城 
など 50施設へ寄贈

寄贈先はまだ未定のため、決まり次第随時掲載させて頂きます。

私たちが紙芝居の作成に取り組む理由

今回私たちが世の中に広めたいと考えているのは、子供達に知っておいてほしい「性」に関する知識を、幼少期の子供にも分かりやすいストーリー仕立てで伝える紙芝居です。

これは、NPOの代表である松井が、長年行ってきたセミナーや講演活動などを通じて痛感した、幼少期のうちにこれだけは知っておいて欲しいと考える内容が盛り込まれています。

教えやすいツールの不足

教育現場でも、ご家庭でも、性についての教育が必要なことは感じておられます。

けれど、実際に教えるための適切なツールがなく、教えにくい、話しにくいことを理由にきちんとした性教育を行うことができていないのが現状です。

性についての話がタブー視されていることで、教える側の先生達もまた、充分な性教育が受けた経験がなく、どう話したら、どう教えたらよいのかが分からないとの声が多く聞かれます。

コミュニケーションをとりながら、自分を守るための性に関する知識と認識を育む

性知識に関する絵本は多く存在しますが、紙芝居はこれまでありませんでした。

紙芝居の特徴として、必ず「読み聞かせる」形になることが挙げられます。

コミュニケーションをとりながら、子供たちに正しい知識と認識の持ち方を伝えられるように、この紙芝居では読み聞かせる大人のための「ガイドブック」も合わせて提供しています。

紙芝居を読む様子

ガイドブックがあることで、子供たちが誤った解釈をせずに正しい理解を深めることができる一助になると考えています。

この紙芝居を通じて、子どもたちが正しい知識を身につけ、性被害・性加害の抑止につながることを目指しています。

紙芝居の内容

わたしちゃんとぼくちゃんは双子の姉弟。物知りなハリネズミのハリー博士と幼稚園のお友達がでてきます。

この紙芝居は参加型で、いろんな問題についてハリー博士といっしょに考えます。

男女の違いやプライベートゾーンについての説明、よくある「おしり」「おっぱい」の言葉の使い方、「スカートめくり」「カンチョウ」遊びの注意など、幼稚園や保育園などで問題になりやすいことを例題としてとりあげ、ハリー博士といっしょに考えてもらいます。

また、プライベートゾーン(大切な場所)を守るために「ダメ・イヤ」を言う練習も子どもたちといっしょに行います。

自分の心とからだを守るための「ダメ・イヤ」を練習することで、いざというときに自分を守るための行動ができるようになります。

知らない大人からの「触らせて」のような場面で「ダメ・イヤ」を言って逃げることができ、お母さんに「無事でよかった」と抱きしめられる場面で終わります。

性暴力の加害者の多くは「知らない人」ではない

こちらのグラフをご覧ください。

「若年層の性暴力被害の実態に関するオンラインアンケート及びヒアリング結果」

「若年層の性暴力被害の実態に関するオンラインアンケート及びヒアリング結果」報告書(令和4年3月 内閣府男女共同参画局)

グラフを見ていくと、性暴力は「知らない人」ではなく、顔見知りや知人によるケースが多いことがわかります。

特に幼い子どもや障がいを持つ方は、大人を無条件に信頼してしまううえに、知人や顔見知りに対しての警戒心が非常に低くなるので、だまされやすく被害に遭いやすい傾向があります。
そして、性被害の対象になっているのは決して女の子に限るものではありません。男の子もまた性被害の対象となっていることも合わせて知っていただきたいと思っています。

NOと言えない日本人

もともと日本人は「NO」と言うことが苦手な人が多く、断ることで相手に嫌われるのではないかという不安から、あいまいな態度をとることが少なくありません。このような大人の態度は当然子どもたちにも影響を与えています。

しかし、性暴力を防ぐためには、「NO(ダメ・イヤ」と言えるようになる必要があります。自分が嫌だと感じたことに対して「NO(ダメ・イヤ)」と言ってもいい、ということを子どもたちに教える必要があるのです。

自分の身体と心を守るのは自分自身であり、不安なときや嫌なときにははっきり意思を示してもよいと伝え、練習を行う機会を持つことが大切だと私たちは考えています。

小さな教育の積み重ねが、被害を防ぐ力を育てます。社会全体で取り組むための第一歩としてこの紙芝居を子供たちに届けていきたいと思っています。

日本の性教育の現状を知っていますか?

まず、知ってほしい現実があります。
ちかごろ、やっと性教育が見直しされ、性教育に力を入れる学校は増えてきました。

しかし、現状は時間と内容はまだ不十分です。学校によって教える内容や時間が大きく異なり、すべての子どもが平等に性教育を受けられるわけではありません。
その大きな理由の一つが「学習指導要領」の制限です。

中学校の保健体育では「妊娠に伴う経過は扱わないものとする」という一文が未だ残っているため、「性交」について話すことができず、具体的な性について教えることが難しくなっています。

教科書自体が「はどめ規定」に沿った内容になっており、本来知識として知っておくべき事柄についても記載されてない内容が多く、子どもたちに本当に必要な知識が届いていません

それどころか、そのような教育を受けて来た今の日本の大人たちの多くが、性に対して、知っておくべき正しい知識を持っていないと言わざるを得ない状況です。

性教育がタブーとされてきた日本

日本では、性に関する話題が「タブー」とされてきましたし、性教育のタブーも今でも続いています

そのせいで、多くの保護者自身も十分な性教育を受けていません。ですから、家庭で性教育を行うのが難しいと感じる人が多いのです。

学校での性教育に期待する保護者も少なくないのですが、現在の学校教育では、性教育に関する時間や内容が不足しており、平等に学べる環境が整っていないのが現状です。

学校側の問題も多くあります。学校の経済難や時間的余裕がない、保護者からのクレームが怖いなどです。そのため、子どもたちが平等に学べる社会ではありません。

世界では、「ユネスコ国際セクシャリティガイダンス」がありますが、日本ではその基準に沿った教育が実施できていないのが現実です。

*国際セクシュアリティ教育ガイダンス | SEXOLOGY

ネット社会での正しい性教育の必要性

今の時代、インターネットを通じて性に関する情報に触れる機会が増えています。

しかし、正しい情報だけでなく、間違った情報も簡単に広まっています。
子どもたちが間違った情報に惑わされないよう、正しい知識を身につけさせてあげることがとても大切です。

禁止をしてもどこかで接触してしまう

不適切なサイトにアクセスしないフィルターをつけたり、インターネットのリスクをいくら伝えたとしても、SNSやウェブサイトに流れるまことしやかな情報に接触することによって、子供たちが間違った知識を持ったり、犯罪行為に近づいてしまうことは防ぎきれません。

しかも前述の通り、日本では必要な性教育が行われてこなかったことから、ほとんどの大人が正しい知識を持っていないため、子どもたちに間違った情報や個人的な価値観を押し付けてしまうこともあるなど、適切な指導も難しいのです。

このような状況を考えると、正しい性教育を行うための分かりやすいツールを普及することがとても大切だと考えています。

私たちの目指す社会

私たちの目標は、「性の被害者も加害者もいない社会」をつくることです。

そのために、子どもたちが正しい性教育を平等に受けられるようにすることが必要だと考えています。この紙芝居プロジェクトを通じて、その第一歩を一緒に進めていきたいと思っています。

紙芝居プロジェクトにぜひご協力をお願いします。

私たちはこの紙芝居を通して自分の身を自分で守れる子どもを増やしたいと考えています。

紙芝居ならではの特性を活かして、自分たちでそれぞれ考え、学び、もしもの時に判断、すぐに行動に移せる内容を盛り込んで作成しています。

この紙芝居を使い、何度も繰り返し聞かせることで、自分自身で守れる子供達をふやし性被害の抑止に繋げたいと考えています。

子どもたちが自分の心とからだを守る力を育むためには、正しい性教育が欠かせません。

一人でも多くの子どもたちに大切な学びを届けるため、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。あなたの協力が、未来を守る大きな力となります。どうか応援をよろしくお願いいたします!

スケジュール

6月 性教育の現状、プライベートゾーン「わたしとぼくの大切な場所」講義

7月 それぞれで性教育紙芝居を考える

9月 紙芝居「わたしとぼくのたいせつなばしょ」~ハリー博士と考えよう~  タイトル決め

10月 ラフ画、シーン、ストーリーを考える

11月 ラフ画完成、セリフ、言い回しを考える

12月 絵の色や背景決め、イラスト完成

    仮印刷で、紙芝居作成(画用紙に貼る)

    幼稚園(兵庫大学付属幼稚園など)や施設で実際、紙芝居を行って評価を頂く

2025年1月  幼稚園(兵庫大学付属幼稚園など)や施設で実際、紙芝居を行って評価を頂いたものをもとに再修正

2月  印刷 寄贈開始

3月  寄贈先より感想、評価

最後に

私達の作成した紙芝居やガイドブックを通して、子ども達に日々接している先生方の悩みを解決し、子ども達が自分や他人を思いやり、性被害を回避できるようになります。

是非、一人でも多くの人に伝わるように支援していただければ幸いです。

子供達を守るのは、私達、大人の役割です。子供達に自分の守り方も伝えていく必要があります。学校や施設で行うことで、性加害者になりうる人達の抑止になると考えています。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

広報/宣伝費
紙芝居絵製作費1枚5000円×10枚=50000円
ガイドブック制作費 制作、校正、印刷、製版
プレスリリース費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

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